~アダルトチルドレ 愛されることに全力を尽くすわけ ~
子ども時代の痛みと
共に生きてきた私たちは、
痛みに対する様々な防衛法を
身につけています。
?自己否定感を埋め合わせるため、
自分に価値があることを行動で証明
しようとせさます。
決して間違いをおかさず、
何事も完ぺきにやろうと努力する。
?責められる前に相手のことを責める。
?物事をゆがめて見る。
事実を認めなかったり、
大したことではないように扱ったり、
理屈をつけたりする。
?痛みから目をそらす行動をとる。
過剰に食べたり、飲酒したり、薬物を使うなど。
こうした方法は
もともと
自分を守るためのもの
だったのに、
今や私たちにさらなる
痛みをもたらしています。
私たちが今、感じている痛みは、
未解決の過去の痛みと、
過去に支配された現在の痛みとが
合わさったものです。
私たちの多くが見捨てられ感や、
怖れを感じたときにする行為は、
「愛される」ことに全力を尽くします。
愛される存在でいるというのは、
他人の基準に合わせるということ。
自分の感情やニーズを切り捨てて
他の人の意向を優先することを選択する。
つまりは、
自分自身の感情との
つながりを断つという
防衛手段を身につけます。
現在もなお、
自分を守り、
他人とつながるための、
ただひとつの方法に
なってしまっているんです。
自分のニーズや感情を
常に切り捨てている痛みに
耐えられなくなるまで、
このパターンは続きます。
そのあと別の防衛手段、
もっと自分を傷つける
やり方を探し出します。
アルコールや処方薬や
食べ物に依存っすること。
こうした防衛手段は、
ひたすら私たちの痛みを長引かせ、
エスカレートさせていくことになるでしょう。
私たちが「自分を防衛する」ことから
「自分を癒す」ことへと
コースを切り替えるまでは。
多くの人は子ども時代に
自分を守る方法をつくりあげ、
大人になっても同じやりかたを続けて、
しばしば人生の他の分野でも
それを応用します。
?子ども時代に心の痛みを和らげるため
に食べるという手段をとっていたとし
たら、大人なっても過食を続けるだけ
でなく、アルコールも同じ目的のため
に使うようになるかもしれません。
?子ども時代に、親の関心をつなぎとめ
るために、人を喜ばせるやり方を身に
つけていたとしたら、職場でも同じ方
法で人の注意を引こうとするでしょう。
それが人間関係の依存へと発展するか
もしれません。
不安や怖れを軽減しようとして、
私たちは、防衛の盾を身につけました。
それは、決して
批判するべきことではありません。
防衛の盾を身につけたのは、
見捨てられた痛みを
和らげるためだったし、
耐え難い怖れや無力感から
自分を遮断し、
引き離しておくためでもありました。
子どもの自分を
守るためには
それが必要だった。
ただし、自分を防衛し、
保護していたものが
いつから人生の障害となったのか、
いつから傷と痛みを
つくりだすようになったのか、
知っておく必要があります。
知っての通り、
痛みの元になった
過去の出来事や家族の状況は、
変えることができません。
けれども痛みに
どう対応するかは、
今の私たちが
選択することは
できるはずです。
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