「~~するな」という思い込み 禁止令について

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「思い込み」っていうのは、
私たちをがんじがらめに縛ってしまいます。
 思い込みを持っていると、
その思い込みに縛られることで、
行動の自由を奪われ、
窮屈で辛い思いをする時が
多々ありますよね。
『思い込み』は子供の時、
親が子供に接する態度や
兄弟との関係、親の生き様、
その家庭を生き抜くために、
自分を守るため等により
形成されてきます。
さて、思い込みと聞くと
「~~しなければならない」
「~~せよ」
「~~すべき」等、
積極的な”べき論”を
思い起こしませんか?
この「~~あるべき」、
べき論という思い込み(無意識的思考)が、
私たちの行動を縛り、
自由を奪い
生き辛さをもたらせているんです。
自分で幼少期に「人生を、このように生きよう」と
決めたパタ-ンなんですね。
幼児が、自分の心の中や
周囲に起きていることを、
自分なりに解釈をして、
自分で自分の生き方を決める、
いわば、
幼児決断に基づく、
「人生の計画」、
生き方なんです。
そして、
この幼児決断は
年齢2、3歳から
5、6歳までの間に
形成されます。
また、同時に自分に対して何かを禁止する
禁止令を自分に発令しています。
人生において
「~~するな」ということを自分に禁じて、
その禁止を遵守して人生を送るハメになるんですね。
この禁止令も積極的な、
べき論の思い込みと同じく、
親の子供に接する態度、
兄弟姉妹との関係、親の生き様、
その家庭を生き抜くため、
自分を守るため等により形成されてきます。
アダルトチルドレンは、
どんな禁止令を自らに課してるのでしょうか。
a)何々するな
親が子供が自由に振る舞うことを禁止(怒る、無視)してしまうと
何も自由にさせてもらえないと子供は感じ、
自発性のない覇気のない大人になってしまうかもしれません。
また、過保護で何でもしてしまう親に育てられた子供も、
何でも先回りして親がしてしまうので、
何をしても否定されていると感じ、
何もしないことを幼児決断してしまうかもしれません。
b)存在するな
「お前なんか産まなければ良かった」
「消えてしまえ」等
親より存在を否定され続けますと、
大人になるにつれ、自殺願望が強かったり、
強い自己否定感より社会生活、対人関係が築けず、
ひきこもってしまうこともあります。
 社会、家庭における居場所、
安心して存在出来る場所がないのです。
c)成長するな
過保護の場合、何でも先回りしてしてしまう親がいると
子供は自発的に考え、体験することが出来なくなります。
子供は、何もせず親の言いなりになっている方が
親も喜ぶので、成長しないでおこうと幼児決断をします。
また、「成長するな」と「何々するな」は似ていますね。
それは、成長するには様々な体験が必要であり、
何々するなという禁止令を持っていると、
当然何も人生体験をせず、
結果として成長しないことにつながるのです。
d)子供であるな
子供時より年齢相応以上の態度行動を求められた場合、
兄弟の面倒をみること、家事手伝い等を要求され、
子供からのびのびする自由を奪ってしまうことになりかねません。
大人になっても、能力以上にガチガチに頑張ってしまったり、
自由なのびのびとした心を失ったままなんです。
子供であるなという禁止令ですが、
常に相応以上に頑張らなければならない等の
べき論でもあるんですね。
e)男の子であるな、女の子であるな
親が望んだ性と違う性で生まれた子供に対して与えられること。
男子には女の子の格好、女子には男の子の格好をさせたりと、
また、親が自分の性とは逆の性行動をすると喜ぶので、
大人になった時、
自分の性を受け入れられなくなってしまうかもしれません。
f)正気であるな、健康であるな
子供が普通に健全に過ごしている時には
親は構いませんが、
病気等になった時は熱心に世話をします。
子供からすると病気の時だけ
親から大切にされるので、
健康でない方がメリットがあると
なってしまいます。(疾病利得)
上記以外にも
「成功するな」
「所属するな」
「重要であるな」
「考えるな」
「感じるな」等様々な
禁止令があります。
禁止令の内容を見ていますと、
自分が自分であることを
放棄しているようにも感じます。
さて、「~するな」
「~~であるな」という
禁止令ですが、
これは、幼児の時にいかに生きるかの
人生脚本を描いたわけです。
でも、脚本は書き換えることが可能なんです。
禁止令が、
幼児の時の決断に基づいているものならば、
その決断に気づいた時、
今の私たちは、これからいかに生きるか、
禁止令を放棄して、
新たに再決断することが可能なんです。
幼児の時とは違う決断を再度することにより、
「~するな」ではなく
「~してもOK」
「~してみよう」と再決断を行い、
新しい脚本のもと
新たな人生を送ることが可能なんです。
幼児期の決断に気づくためには、
辛い、そして振り返りたくない
過去の体験を再体験し、
ネガ

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