「心の傷」を受け入れる

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こんにちは こころのスキルトレーニングコーチ(兼)
心理セラピストの金澤です。

今日のテーマは、
私たちが幼いころから
正しくないメッセージを
自動的に刷り込まれていた
ということについて少し
お話ししてみたいと思います。

『心の境界』あるかどうかで
潜在意識の中の体験の意味が
違ってきます。
 

親が子どもの境界を尊重せずに、
境界に侵入するとき、
子どもには一人の人間としての
『価値がない』というメッセージを
受け取ってしまいます。

親が、子どもの境界を
認めないということは

「あなたは親である私のニーズを満たすためにここにいる」
「あなたより親の私が優先だ」
「あなたが自分なりの感情や、ニーズを感じるのはよくないことだ」

と言うメッセージを与えていることになってしまいます。

すると、子どもの中でこんな信念が形づくられてしまうんです。

「人とは別のニーズや感情をいだいてしまう私はいけないんだ」
「ありのままの私には、価値がないんだ。」

同じような場面を体験しても、
子どもの中にしっかりした境界がつくられていれば、
体験の意味がまったく違ってきます。

誰が、何に責任を負うのかが区別できれば
自分を傷つけるメッセージを信じこむかわりに、
拒否することができるのです。

・境界があれば、自己否定感の攻撃を受けずにすむ。
・境界がないと、見捨てられ体験は決定的な痛みを生む。

子どもはもともと、
親が間違っているとか、
親の行動は正しくないと
いったようには考えないものです。

子どもは、
自分にとって
どうしても必要な
存在である親を
拒否することは
できないんです。

その代わり子どもは、
自分が間違っていて、
悪いんだという重荷を
自動的に背負い込んで
しまいます。

そうすることで、
親の間違った行動を
なかったことにし、
少しでも安全を
感じようとするのです

その奥で本当は、
何が起こっているかといえば、
外側の安全と引き換えに、
心を危険にさらしているのです。

自分の価値を
育てて行くはずの時期に、
見捨てられ体験にさらされ、

しかもその子が、自分の中に
境界を確立するチャンスがなければ、
見捨てられたことが
すなわち「自分に価値がない」と
言い聞かされることと同じになります。

それは、自己否定感と、
怖れを作り出します。

この事実は何度も
確認しておく必要があります。

なぜなら、
それが私たちの
「痛み」の
根っことなっているからです。

私たちが今、
知っておかなければならないのは、
見捨てられ体験も境界の侵害も、

決して私たちの欠点が
原因ではないし、
私たちが無価値だからでも
ないということです。

そうではなく、
私たちを傷つけた人の
間違った考え方や、
誤った信念、
不健康な行動が
そこに現れているだけです。

それでも、その傷は、
子どもの心と思考に
深く刻まれて、
私たちは今も
その痛みを感じています。

癒されるためには、
心が傷ついた原因を理解し、
受け入れ、浄化することが必要です。

それをしない限り、
痛みは去らず、
おとなになってからの
人生を引きずりまわすものとなります。

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