疾病利得って知っていますか?
こんにちは金澤です。
病気でいることが
その人にとって
何らかのメリットがあり、
なかなか回復や改善しない
ケースがあります。
疾病利得者は,
「治りたいという欲求」と
「留まりたいという欲求」の
相反的葛藤を抱えています。
「目の前の厳しい現実に対して、
自分が傷つかないように
うつ状態や心身症になって
現実から逃避する。
「学校がイヤだ」
「仕事がいやだ」
「人間関係がいやだ」と悩んでいるときに、
病気にかかったとします。
すると、
病気の苦しみで手一杯になり、
もともとの「学校が・・」
「仕事が・・」
「人間関係が・・」を
忘れることができる。
異性と恋愛関係を
築くということには、
それなりの労力と時間を要します。
これは不可能だ、
と思えること自体が
病気の人にとっての
利益なのです。
そう思うことによって、
その困難から
目をそむけることができる。
上手に甘えられない人が、
ヒステリー症状で歩けなくなり
家族に甘えている。
子供が不登校になることによって、
仲の悪い両親の関係を
良く保つ働きを無意識にしている。
おねしょをしてしまった子どもは、
きっと怒られると思って
とても自分を責めてしまうかもしれません。
しかし、子どもの潜在意識では、
おねしょによって
親からかまってもらえるという
メリットがあります。
何となく母親と心が通じてる感じが
希薄な子どもは、
何とかして注目を得たいと
心の奥で思っています。
それがおねしょという形で
具現化されます。
子どもが親に自分の方にもっと
目を向けて欲しいという願いが
起こさせる症状としては、
不登校があります。
親も本人もなぜ
学校へ行けないのかという
本当の理由は分からないので、
毎日のストレスは
大変なものとなってしまいます。
親はいつになったら
行ってくれるのかと心配するあまり、
明日こそ行けるよねと念を押します。
子どもの方も親に迷惑をかけているし、
学校に行けない自分にも
情けないと感じているので
明日こそは行けると約束するのです。
しかし子どもの潜在意識としては、
そうやって親が自分のことを
心配して気にかけてもらえるという
恩恵を受けているのですから、
なかなか学校に行けるようにはなりません。
鬱状態になったことでの
疾病利得というのがあります。
それは、自分を
辛い状態に追い込んでいる毎日から
開放されるというメリットです。
今のままの毎日を
続けていくことの限界を
潜在意識が感じたときに、
鬱状態を使って
身体を動かすことが
できないようにしてみたり、
何もする気が起きなくして
辛い現実から逃れようとします。
潜在意識の中にこうしたい、
ああして欲しいという
強い願望があると、
本人の表面意識とは無関係に
病気を利用してまでもそれを
実現しようとしてしまいます。
本人の潜在意識の中にある
強い依存心などが原動力となって、
疾病利得を勝ち取るために
病気などを起こします。
自分が何かの症状を
抱えているとして、
それがなかなか
解決しそうにないような場合には、
一度発症していることの
メリットはないだろうかと
疑ってみることは
充分に意味のあることかもしれません。
病気に限らず、
怪我や事故などが
頻発するような場合も同様です。
本日はここまで
追伸
何かこういうことについて
教えてほしいというリクエストが
ありましたら是非コメントください。