インド哲学の教えに
「カルマの法則」というのがあります。
カルマとは、
行為の結果のこと。
その行為の結果の印象は、
体と心に記憶として
刻まれていきます。
これらを含めて
「カルマ」と呼んでいます。
例えば、
何かを失敗して、
悲しかったり
悔しかったりすると、
その感じは、
心の記憶の中に
残っていきます。
その体験の記憶から、
似たような状況に出会うと、
「また失敗するのではないか」
という気持に襲われ、
これで物事が成就しなかったり、
無知のため、気を付けていたのに、
再び同じことを繰返し、
失敗したりします。
あるいは、
何か感覚的に
よい体験をしたときは、
それが執着となり、
再び得たいという望みが
繰り返されていきます。
このように、
カルマの良い悪いが
繰り返されていきます。
生まれる前の
過去生の記憶の
カルマも刻まれて
その記憶から
無意識に欲望が起こり
行為が繰り返され
体験していきます。
全ての命ある存在は、
人を含め、
そうしたカルマの
影響を受けて
無意識のレベルから
そのカルマに縛られ
運命が決められています。
まるで鎖に
つながれたような
状態であり
そこから自由に
なることができません。
そうした影響を
受けずに
自由に
生きていこうと
思っても
自分でも
気づかずに
カルマは、
その人の行為を
コントロールしていきます。
それは決められた
変わることのない
設計図を持っていると同じ。
そして、
何度も何度も
何生も何生も
生まれて死に
生まれて死に
(輪廻転生)
カルマの願いを
消化していくため、
その結果を受けるために
生まれてきています。
このカルマの
連鎖を断ち切るためには
過去生からの
カルマを浄化し、
今現在も、
積み重ねているカルマを
積まないように
トレーニングしていくことが
必要です。