共依存ってどういうこと?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

こんにちは金澤です。

今回は、「共依存」について解説していきたいと思います。

アダルトチルドレン=共依存
というくらい同意語的な関係です。

共依存とは、端的に言うと
自分自身に焦点があたっていない状態のことです。

たとえば――。

自分の価値を、周囲の基準だけを頼りに判断したり、
自分がどうしたいかではなく、
周囲の期待に応えることだけに必死になったり。

他の人の問題を解決することに、
いつも一生けんめいです。

誰かの役に立とうとするのは、
もちろんいいことです。

周囲の人に認めてほしいとか、
好かれたいと思うのも、自然なこと。

けれど、その結果として、
自分自身がどんどん苦しくなったり、
一生けんめいやればやるほど
状況が悪化することがあります。

そんなときは、
その背景に「共依存の問題」があるかもしれません。

 

分かりやす事例をお話します。

アルコール中毒の夫である家庭で
妻たちは、夫の飲酒問題を何とか
解決しようとして、説教したり、監視したり、
失敗の尻ぬぐいをしていました。

崩れかけた家庭を、
夫に代わって支えようと必死でした。

ところが、妻が必死になればなるほど、
問題の当事者である夫は、
自分の健康や社会生活や家族のことに
責任を持たなくなり、
ますます飲むという悪循環が生じていた。

そのため妻は、
ますます夫のことで頭を悩ませ、
疲れ果て、

なぜ、こんなことになってしまったのかわからずに、
怒り・悲しみ・絶望・混乱の中で途方にくれていた。

「共依存」という言葉は、
こうした妻をはじめ依存症の家族にとって、
「何が起きているのか」
「どうすればいいのか」を
考えるきっかけとなります。

そのカギをひとことで言えば
「相手ではなく自分に焦点をあてる」です。

ではここで、あなたにお聞きします。
こんなこと、起きていませんか?

次のような傾向に思いあたったら、
あなたの中に共依存の課題があるかもしれません。

1、犠牲的になっていませんか?
誰かとの関係で、自分ばかりが責任やリスクを負ったり、
気持ちを押し殺したりしていないでしょうか。

2,乗り出しすぎていませんか?
相手が決めたり考えるべきことまで、
やってあげたり、指示したりしていないでしょうか。
その結果、相手の甘えを招いていないでしょうか。

3、自分を追い立てていませんか?
困っている人を助けないと悪いという罪悪感、
みんなに好かれなければダメだという考え方、
完ぺきな自分にならなければという思いこみなどで、
自分を過剰に追い立てていないでしょうか。

このように何かしら当てはまるようであれば
あなたには、次のような問題が潜んでいます。

1.自尊心の問題
自分が生まれながらに持っている価値を
子ども時代に認めてもらえなかったため、
人と比べて上か下かという外の基準を頼りに生きようとする。

2.境界の問題
子ども時代に自分をきちんと守ってもらえなかったり、
親からべったりくっつかれたために、
適切な境界線の引き方がわからない。
壁を作って孤立したり、境界がないまま相手に
侵入され蹂躙されてしまう。

3.現実性の問題
自分をそのままの姿で認められないため、
完ぺきならOK、少しでも間違うとダメ、
といった白黒思考に陥る。

人間は間違うこともあれば弱いところもあり、
感情も揺れ動くものだ、という現実を認められない。

4.依存の問題
子ども時代に自分のニーズが満たされなかったり、
親が先回りして何でも与えてしまうために起きる。
「人に頼ることをせず、なんでも自分の力でやろうとする」か、
「自分の責任で自分のニーズを満たせず、
他人に頼ってしまう」かのどちらかになる。

5.中庸の問題
適度な自己表現やセルフコントロールが難しい。
自分の衝動や欲求を吟味することができず
行動に移したり、がちがちに我慢して抑えすぎたりする。

あなたが、
もっと「自分らしい生き方」のためには

まずは安全な場・信頼できる相手のもとで、
抑えていた気持ちを言葉にしたり、
つらさを受けとめてもらう体験が
大きな力になります。

そこを出発点にして、
「自分を苦しくさせるような生き方」を
変えていく必要があります。

長年のパターンを変えるのは、
簡単ではありません。

新しいスキルを知って、
練習しながら少しずつ身につけていく
という選択をする。

をまずスタートラインにしてみてはどうでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る