「失うものが怖い」という概念が自分の負担や迷いの領域を増やす。

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こんにちは、メンタルトレーナーの金澤です。

突然ですが、
モノを所有するはどういうことだと思いますか?

 

ちょっと考えてみましょう。

 

私たちの「心は」すでに
「モノを所有する」ということを強く覚えています。

そして、心は
所有するモノを失うことに
強い抵抗をも覚えています。

 

何かを失うことに対する
恐怖感や抵抗感がある、

 

所有していると、
意識していなくても常に、
「これは自分のものだ、失いたくない」と
心は覚えていて、

 

その情報が思考のノイズとして
心をかき乱しています。

 

私たちは、
欲によって
「不必要なものをため込む」という
傾向を持っているものです。

 

日常生活を考えてみてください。

 

もう二度と読まないかもしれない本を
本棚の中にいつまでもおいておく。

 

必要がないかもしれないものについても
処分しない。

 

そして増えていきます。

 

この、「失いたくない」という衝動が、
常に心の負担をかけています。

 

たとえば、
2年に1回しか着ないような服や、
子供のころに遊んでいたおもちゃが
押し入れの奥にしまわれていたり
していませんか。

 

服はいつか着るかもしれません。

おもちゃにしても、
いつかそれを取り出してみて
眺めたら懐かしい気持ちに
浸れるかもしれません。

 

いつか、いつか・・・・
そのいつかはやってくるかもしれませんし、
やってこないかもしれません。

 

ずっと持っているということを
心が覚え続けます。

 

そのモノを思い出すたびに、
「捨てたほうがよいかな」と迷う。

 

だが、「いや、捨てるのはもったいない」とか
「いつか使えるかもしれない」と思って捨てない。

 

捨てないことに自分の中で言い訳をする。

 

結果的に、これを失いたくない、
失ってはならないという緊張感が生まれ、
それをずっと抱えることになる。

 

また、捨てたほうがよいか、捨てないほうがよいか
葛藤も生じる。

 

そして、自分で心をがんじがらめにしてしまう。

 

なぜ、そんな言い訳を自分に対して
いちいちしなければならないかというと、
実は、ものを失くしてしまいたいという
素直な衝動も人は持っているからなのです。

 

基本的には、
持っているモノは失いたくない。

それを失うのが怖い。

そう思っていること自体が
結果として自分の負担を増す
元凶になるということは、
誰もが心のどこかで知っている。

 

失うことに対して恐怖感や抵抗感があ。
そういうものが増えていくことによって
自分の心がかき乱されていくことを
知っているからです。

 

捨てないでおいてあるものが
増えていくと
記憶のデーターベースもどんどん
乱雑になっていき、
覚えていられなくなるものが増えていく。

 

そうなると、自分の心が
いまどうなっているかを認識する能力、
自分の心を広く見渡す能力、
自己統制力を減らしていくことになる。

 

それは、自分の心の中に意識化できない
情報が増えていくからです。

 

モノを捨てないでとっておきたいという煩悩と、
モノを失くしてしまいたいという素直な衝動

その相反する葛藤を思い出すと、
とても嫌な気分になることでしょう。

 

心が混乱状態に置かれてしまって、
それを考えること自体が嫌になると、

「とにかくとりあえず考えたくない」となって
押し入れや引き出しの一番奥に
突っ込みたくなるかもしれません。

 

昔、人からもらった手紙を見るたびに
何か嫌な気分になるから
捨てたいような気もするけど

 

想いでの品だからと悩むことが
あるかもしれません。

 

とりあえず考えたくないから
引き出しの一番奥に入れておいて
また今度見た時に判断しようと思って
忘れたつもりでいる。

 

忘れたつもりでいても、
心はちゃんと覚えていて
「どうしようかな」と思い続けている。

 

これは、実に危険なことなんです。

 

「迷いの状態」を増やすことになるからです。

 

自分で自分が見えない領域を増やしてしまいます。

 

この「迷いの状態」は、
モノを欲によって増やして執着するに
したがって増えていきます。

 

【体験セッション】セルフヒーリング

 

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