インナーチャイルドセラピーは、
いつまでも過去のトラウマを掘り返し
問題探しをする事ではありません。
傷ついたインナーチャイルドの影響に気づき、
自分自身の理解できなかった
恐怖や行動の原因を知ることで、
自分の中の傷ついたインナーチャイルドを認め、
自分自身にさらに優しくなり
本来の自分に気づいていく為のものです。
これ以上インナーチャイルドを責めたり、
無視する事は決してしないように、
自分で自分を傷つけることはもう
今日限り終わりにしましょう。
事実を知ることでショックを受けたり、
一時的に憂鬱な気分になってしまう事も
あるかも知れません。
それでもあなたは、
あなた自身で自分のインナーチャイルドを励まし、
自信を与え、大人としてのあなたが
傷ついたチャイルドを慰め、
癒すことができ本来の「天真爛漫で遊び好きで
創造性豊かでパワーにあふれている」
インナーチャイルドの天性を回復させることが
できるということを覚えておきましょう。
一旦傷ついたインナーチャイルドに
向き合い始めると、
しばらくは親や周りの大人を許せない時期が
あるかもしれません。
そして、親を責める自分を責めてしまう
またそういう自分に気づいて落ち込んだり、
そういう自分を責めている自分がいることに
気づくことがあるかもしれません。
でも、それはインナーチャイルドの癒しの途上で
誰もが通る道ですから、
がっかりしたり、あきらめたりしないでください。
むしろ、今までそういう状態でがんばってきた
インナーチャイルドをほめてあげましょう。
また、癒しの途上にいる自分を
「よくやっているね」とほめてあげましょう。
誰に気兼ねすることもありません。
親の事がしばらく許せない、
顔をみるのもイヤだと思う時には、
少し彼らと距離をとってみてください。
親と仲を悪くする為や、
親を憎んだりうらんだりする為の
インナーチャイルドセラピーでは
ないのだということを覚えておきましょう。
親の子ども時代のことを
聞いてみたことはありますか?
彼らもまた、
傷ついたインナーチャイルドを抱えており、
彼らにしては精一杯ベストを尽くして
子育てをしたのです。
彼らが思う「良かれ」と思う方法で・・・
彼らも恐怖を抱えて、
愛して欲しいというチャイルドを
もてあましていたのかも知れません。
まず、その世代間連鎖を断ち切り、
乗り越える為にも、
ご自分のインナーチャイルドを
大切にしてください。
そして、親を責め続ける事は、
自分の中に憎しみや悲しみや、
重い罪悪感や自己憐憫(れんびん)の
気持ちを持ち続けることでもあります。
親がかわいそうだから
許すというのではなく、
いつまでもそういう重いエネルぎーを
持ち続ける自分がかわいそうだということに
気づいて、それを手放して軽くなりましょう。
自分が幸せになってくると自然に心の中で親を許し、
和解し、理解し、心から感謝し、愛することができる
日が来ることでしょう。
そしていつか、そういう体験を学びとして選択して、
生まれてきた自分自身を許して自分自身を大切にし、
愛することができる日が来る事でしょう。
今がたとえつらくても苦しくても、
そういう日が必ずくることを信じて、
「傷ついたインナーチャイルドの影響」を
自覚することによって、
その中から、きらっと光る気づきと学びを
見つけることができて、
本来の「ワンダーチャイルド」が活き活きと
輝きだしますように!
インナーチャイルドに出会い、
コンタクトをとっていくと、
自分の中に本来あったのに
忘れていた生き生きとした
力が発揮されてきます。
ユーモア、好奇心、みずみずしい感性、
創造的な思いつき、冒険心、大自然との触れ合い、
真実を見抜く力、宇宙とのつながりなど、
チャイルド本来の力が蘇ってきます。
そして、日常生活にふりまわされて混乱したり
不満をもったりする自分が次第に影をひそめて、
自分らしく生きていけるようになります。
しかし、心の中には、
自分でも踏み込みたくない世界が存在します。
フタをして忘れてしまったのには
理由があります。
親の暴力、否定的なメッセージ、
見捨てられた体験、性的な虐待、
肉親の死などは事実として
記憶の底に残っていても、
感情体験として
振り返るのはつらいことです。
セラピーを受ける人の準備と、
自分の内側を見つめていこうとする決断、
強い意志が必要かもしれません。
また、過去を知るためではなく、
現在の問題に焦点をあて、
今をより豊かに生きるために
役立てるという視点を
もつことがより良い成果を出すためには
最も重要です。
セラピーを通じて痛感するのは、
子ども時代の困難な状況は、
その人を傷つけている面もありますが、
インナーチャイルドが癒されていけば、
その痛みがあったからこその
自分の力や才能を素直に
受けとめられるようになることに
気づかされることでしょう。
インナーチャイルドは、
親から子へ何世代にもわたって
ひきつがれてきた
不幸の連鎖だともいわれています。
今、この自分の中の鎖を
断ち切りたいという
新しい世代が育ちます。
本来、癒しって簡単なのです。
あなたがその子(つまり自分の)の
気持ち・感情をわかってあげればいいのです。
「悲しかったんだね」
「それで怒ったんだね」
「辛かったんだね」
「わかってほしかったんだね」
「見捨てられる、って恐かったんだね」。
そうすれば、その子は感情を表現できて、
心のわだかまりがとけていきます。