アダルトチルドレンとは

アダルト・チャイルドは、アルコール依存症家族で育った人、

あるいは機能不全家族で育った人と略されています。

たとえば、親がアルコール依存症だったり、ギャンブルや借金の問題があったり、仕事がすべてで親としての役割をとっていなかったり、両親の関係がうまくいっていなかったり、重大な家族の問題が暗黙の秘密とされていた、など。

こうした中で育つ子どもは、問題状況に適応するための行動パターンを身につけて、
家庭内で一定の役割を演じるようになってしまいます。

こうしたパターンや役割というのは、
子ども時代を生きのびるために役立ちますが、
大人になってから「生きづらさ」の要因となることが多いのです。

機能不全家族で育った人に限らず、
さまざまな立場の人が自分を「アダルトチルドレン」として見直すことで、
人生を変えていく力を得るようになります。

それは「子ども時代の役割に縛られない」ことであり、
「大人として自分を幸せにする」ことなんです。

サーカスに連れてこられた小象は、足に鎖をつけられます。
どんなにもがいても鎖はとれません。
こうやって小象は自分が非力であることをとことん思い知らされるのです。
やがて小象は育ち、足の鎖はロープに、そしてスカーフに替わります。
でも象は大人になっても、幼いころに擦り込まれた鎖のイメージにとらわれ、
逃げることができないと信じています。

アダルト・チャイルドもこの象と同じで、
幼いころに擦り込まれた自己イメージに今も縛られています。

でも、私たちの足にもう鎖はありません。

私たちは自分の力でどこへでも行けるのです。

このことを心の底から信じられるようになることが、
アダルト・チャイルドにとっての回復です。

ご自分の中にいる「小象」=インナーチャイルドに取り組むことが必須!


アダルトチルドレンということば、どうやって生まれたのか?

 

アダルトチルドレン概念の生みの親であるアメリカのソーシャルワーカー、
クラウディア・ブラックがこの言葉を使い始めました。

こんなきっかけで生まれました。

クラウディアは、1970年代後半、依存症者の妻たちだけでなく 子どもたちにも目を向けようと、
アルコール病棟に「子どもプログラム」を作ったことにあります。

しかし、いざ「子どもプログラム」がスタートしてみると、 5~6歳や10代の子どもに混じって、
彼女より年上の30~40 代の人たちもやってきたそうです。

そこで、小さな子どもたちは「ヤング・チルドレン」のグループ、
10 代の子どもたちは「ティーンエイジ・チルドレン」のグループと名づけ、
大人たちのグループの名称に困った末に「アダルト・チルドレン」グループと 呼ぶことにしました。

 

「あんなふうになるまい」と思ったのに

親と同じ依存症になっていた人。 配偶者の飲酒問題に悩んでいた人。
重すぎる責任を負ってあえいでいた人。 人間関係がうまくいかず、うつ状態になっていた人。
子ども時代にとっていた役割や、心に刻まれたメッセージが、 大人になっても彼らの生き方を縛っていたのです。
やがて、依存症家庭で育った人に限らず、 さまざまな立場の人が自分をアダルトチルドレンとして見直すことで、
人生を変えていくチャンスを得るようになりました。

 

家族の中でのこどお時代の役割とは

アダルトチルドレン、機能不全家族の中で育った子どもは、
子ども時代を生き延びるために、さまざまな努力を重ねてきました。

そして、家庭内での自分の役割というものを自分でも気がつかないうちに演じさせられています。

その役割が、あなたの人間関係を一定の枠に閉じ込めています。
自分に割り当てられていた役割を変えることで、あなたは他の人との関わり方を変えることができます。
一人でいくつかの役割を重ねもったり、入れ替わることもあります。

ここで、アダルトチルドレンの5つのタイプをご説明します。

スケープゴート(身代わり・問題児)家族の問題を行動かするタイプ

・親や教師に反発や怒りをぶつけてきた
・ルールを無視した行動で自分の存在を目立たせようとする
・「悪い子」と言われたり態度で示されて傷ついてきた
・あなたが問題を起こすと、両親は今までのいさかいなどを忘れて、
 一緒にうろたえたり、叱ったり、解決に奔走したりしていた
・自分なんかどうでもいいと感じることが多い
・怒りにまかせて相手を非難攻撃することが多い
・ちょっとしたことで周囲との関係がこじれてしまうことが多い
・自分の淋しさや傷をわかってくれる人など、誰もいないと感じる

私たちは、振り返ってみてひとつの役割ではなく、いくつかの役割を組み合わせて演じています。
主となる役割があり、何かの状況では別の役割で行動します。

わたしたちは、大人になっても、子ども時代の家族の役割を引きずり、
子供の頃のパターンをいまだにやり続けています。